目次
はじめに
大津商業高校は通称「だいしょう」と呼ばれる商業高校です。
情報システム科と総合ビジネス科に分かれており、簿記を含め、就職に強い様々な資格取得を目指すことができます。
京阪ではありますが「大津市役所前駅」の目の前にあり、立地も良いほうだと思います。
今回、大津商業高校に合格するためにどのような対策をしたらいいのかを説明します。
基本情報
住所
〒520-0037 滋賀県大津市御陵2ー1
電話番号
077-524-4284
教育理念
「誠実」・・・真面目で真心のこもった姿
「敬愛」・・・人を敬い感謝の気持ちを持つ
「自立」・・・自分ができること、やらなくてはいけないことを見極め行動する
学校紹介動画
https://www.youtube.com/watch?v=6CvUa1UQBz4
※授業の一環で生徒が作成した動画のようですね。
新入試制度の変更点
・新入試制度についての詳しい説明はこちら
2026年度入試より「学校独自型選抜(自己推薦・中学校長推薦)」が新たに導入されます。
自己推薦(募集人数:40人)
・自己推薦において、情報システム科、総合ビジネス科の人数バランスは問わない。
推薦要件は、① 商業学科の特色を理解し、学習意欲が旺盛である者 ②特定の部活動に関わる優れた競技実績を有し、本校入学後は3年間継続して取り組む強い意志がある者
③ 個人調査報告書における1年生と2年生の2年間分の9教科の評定合計が54以上、or3年生の9教科の評定合計が27以上
中学校長推薦
推薦要件は、①個人調査報告書における3年間の9教科の評定合計が81以上の者 ②英検3級以上の英語力
①②のいずれかを満たし、教育委員会のHPに記載のaの条件のいずれかを満たす者
募集枠比率
一般選抜50%・学校独自型選抜50%
選抜方法と配点
推薦された方は、以下の3つで合否が決まります。
学校独自型選抜(自己推薦)
※通常の入試と同様に、学力検査も受験が必要です。
・面接:200点
・個人調査書、活動実績報告書:600点
・学力検査:200点
学校独自型選抜(中学校長推薦)
・面接:100点
・個人調査書:600点
・学力検査:300点
一般選抜
・学力検査 :600点
・個人調査報告書 :400点
定員、過去3年間の倍率(総合ビジネス)
2025年度定員:総合ビジネス科200名
推薦選抜
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 141 | 93 | 1.51 |
2023年度 | 156 | 86 | 1.81 |
2022年度 | 134 | 88 | 1.52 |
※スポーツ推薦での受験者を除く。
一般選抜
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 114 | 100 | 1.14 |
2023年度 | 112 | 100 | 1.12 |
2022年度 | 107 | 100 | 1.07 |
倍率について:一般選抜については毎年安定した倍率になっています。推薦選抜はスポーツ推薦で受験する生徒の数により、倍率が変動しています。
定員、過去3年間の倍率(情報システム)
2025年度定員:情報システム科80名
推薦選抜
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 45 | 36 | 1.25 |
2023年度 | 44 | 38 | 1.16 |
2022年度 | 50 | 37 | 1.35 |
※スポーツ推薦での受験者を除く。
一般選抜
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 40 | 40 | 1.00 |
2023年度 | 44 | 40 | 1.10 |
2022年度 | 45 | 40 | 1.13 |
倍率について:総合ビジネス同様、一般選抜については毎年安定した倍率。推薦選抜はスポーツ推薦の受験者数により変動している。
偏差値
推薦選抜の偏差値:48
一般選抜の偏差値:45
偏差値は大阪進研の発表している数値になります。偏差値はページによって値が異なっており、混乱する人も多いでしょう。
偏差値は平均点と標準偏差という数値によって計算され、出題傾向と受験者によって大きく変化します。
詳しくは以下YouTubeにて解説しております。
https://youtu.be/dDfg7yBelIk?si=GOLXrJ49v5rBH3CN
実際に何点取ればいいのかという基準ですが、
推薦選抜の場合、平均点-約18点とれていれば合格ラインです。
一般選抜の場合、平均点-約44点とれていれば合格ラインです。
注:滋賀県の公立高校入試は問題が非常に特殊なため、学校の定期テストや実力テストでは実力が判断できない場合が非常に多いです。また、中学校ごとに学力が異なります。例えば、滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は全体的に学力が高いです。滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は、校内の実力テストで平均以下だったとしても、滋賀県全体では平均を大きく上回るということがよくあります。上記計算はあくまで目安とし、正確な実力を計りたい場合は大阪進研の滋賀Vもしを受験することをお勧めします。
また、滋賀Vもしを受けられる環境にない生徒のために、英数塾STfunでは「滋賀県公立高校入試実力確認テスト&特別講座」という、塾生以外の方でもご利用いただけるサービスを準備しております。
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合格実績
卒業後の進路は4年生大学が約30%、短期大学約10%、専門学校が約35%、就職が約20%となり、バラつきがあります。
4年生大学への進学も多く中堅大学以上への合格も実現しています。4年制大学への進学を考えるのであれば、どのような受験方
法で進学しているのかは知っておく必要がありそうです。以下のリンクから過去3年間の進路状況をご確認いただけます。
出身有名人
木ノ本 嶺浩 (俳優)
佐合井 マリ子 (シンガーソングライター)
広瀬 習一(戦前のプロ野球選手)
部活
強い部活、珍しい部活
陸上競技部、ソフトボール部、アーチェリー部、情報処理研究部など。
部活動のページ:http://www.daisho-h.shiga-ec.ed.jp/?page_id=43
陸上競技部とソフトボール部はスポーツ推薦を実施しているようです。陸上競技部は部員数も多く、学校の目の前に皇子山陸上競技場もあるので良い環境で練習できそうですね。
通っているor通っていた人の声
・検定ばかりの月はしんどいですが、そこでかなり内容を理解できるので、勉強が楽しくなる。
・化粧、頭髪に厳しいと言われますが、全然そんなことはない。
・女子の制服は滋賀県の他の公立より可愛いと思う。
・学校行事がとても楽しく、文化祭は仮装大会みたいでで楽しい。
合格するための勉強法
一般選抜は偏差値が45なので、基本・標準問題を中心に解けるようになる必要があります。
まずはしっかり3年間の基礎を固めます。
「新研究」が学校で配られていたら、A、A+問題共に自力で解けるようになるまで繰り返します。
夏までに基礎を固め「もうA問題は完璧!」となれば、次はB問題で標準問題を多く解きましょう。
新研究ができたら、塾に通っている人は「即効記述ワーク」などを取り寄せて取り組みましょう。
市販で記述対策をしたい場合、集英BOOKSの「記述のコツ」シリーズがお勧めです。
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ここまでできれば基礎の学力は十分ついていると思うので、赤本や滋賀V模試で仕上げをしましょう。
受験で解く問題は滋賀県公立高校入試です。癖の強い問題を解けるようになるよりも、滋賀県公立高校入試に近い思考力や表現力を高める問題を多くやる必要があります。
下手に超応用問題を解くより、過去問10年分とV模試4回×10年分、合計50回分のように、滋賀県公立高校入試に準拠した問題を解きまくるほうがいいです。
偏差値が50以下のため、難しい問題にチャレンジしすぎず、正答率が40%以上の問題をできるようにすれば合格の可能性が上がります!正答率は以下サイトの「結果のまとめ」を参照してください。https://www.pref.shiga.lg.jp/edu/nyuushi/high/senbatsu/325134.html
名門塾は集団形式で難しい問題を解きがちですが、自分のレベルと自分の志望校にあった対策をしましょう。
さいごに
大津商業高校は商業高校の名に違わず、資格取得のための授業が充実しています。
きちんと学習を進めていれば簿記を中心に、将来就職するにあたって有利になるものを手にすることができます。
学校行事も楽しいとの口コミが多く、資格試験に学校行事に充実した学校生活が送れるでしょう。
もちろん商業に興味がなければ毎日の授業がしんどくなります。卒業後の進路もバラつきがあるので、自分の意志がないと周り
に流されて進学先を決めてまうしかもしれません。
資格取得に意欲があり、強い意志を持って進路決定ができる人にはおススメの高校です。