滋賀県公立高校入試新制度詳細[2025.6.11更新情報]

目次

新制度の詳細開示

みなさんこんにちは!

英数塾STfunの藤間です!

2024年3月、滋賀県公立高校入試が大きく変わるというニュースが飛び込んできました。

学校の先生方をはじめ、教育に従事している人は戦々恐々です。

ざっくりの内容はリーフレットで提示されましたが、詳細はわからないまま、対象の学年は中学3年生になりました。

高校入試は夏休みの過ごし方で大きく結果が変わります。

そろそろ詳細を出してほしいと思っていた矢先、2025年6月11日についに詳細情報が開示されました!

https://www.pref.shiga.lg.jp/edu/nyuushi/high/senbatsu/105597.html

資料は3つに分かれていますが、かなりの情報量になりますので、この記事でまとめていきたいと思います!

日程

まず大きく変わる部分としては日程です。

新入試での日程

1/27~2/5一次募集

2/6~2/13出願変更

2/25学力検査

2/26学校独自型選抜

これまでの日程

2月上旬推薦選抜、特色選抜

2月下旬出願変更

3月上旬一般選抜(学力検査)

学校独自型選抜

学校独自型選抜とは

従来おこなわれていた特色選抜や推薦選抜が廃止され、学校独自型選抜が新たに実施されます。

学校独自型選抜は自己推薦中学校長推薦があります。

おそらく自己推薦が旧特色選抜、中学校長推薦が旧推薦選抜に代わったと考えられるので、中学校長選抜の方が合格率が高くなると予想されます

学校独自型選抜の場合でも、学力検査の結果が反映されるという点も従来と異なる点です。

特に旧推薦選抜は、試験科目が面接と作文のみという学校が多く、推薦選抜の場合、学力検査が免除されていました。

旧特色選抜の場合、総合問題という学校ごとに異なる試験をしていましたが、それも廃止されました。

出願要件や配点は学校によって異なるので、滋賀県教育委員会公式サイトをクリックしご確認ください。

枠が変更された高校一覧表

全体の合格者の何%を学校独自型選抜の枠とするかは高校によって決まっています。

従来の場合も同様で、特色の枠何%、推薦の枠何%と決まっていましたが、これが大きく変更されています。

高校名学科学校独自型選抜枠[%]特色推薦枠[%]偏差値
膳所理数105070
膳所普通53068
石山普通103063
彦根東普通53063
守山普通103063
草津東普通353058
米原理数305058
東大津普通103057
虎姫普通203056
八日市普通103056
水口東普通253053
高島文理探求305053
河瀬普通203052
草津東体育908551
玉川普通203051
長浜北普通503049
八幡普通403048
国際情報総合504047
甲西普通403046
石山音楽1007545
長浜北星総合304044
水口普通353043
草津普通253042
堅田普通403041
栗東美術1007540
伊吹普通503040
彦根工業工業505038,39
伊香普通403037
日野総合504037
栗東普通503036
甲南総合504036
北大津普通403035
信楽総合504035
野洲普通503035
石部普通503035
愛知普通503035

従来よりも枠が減っている数字を赤字、増えている数字を青字で記載しました。

大きく変わっている高校が多く

偏差値が高い高校は学校独自型選抜の割合が減っていて

偏差値の低い高校は学校独自型選抜の割合が増えているという印象です。

一般選抜の「学力検査:調査書(内申点)」比率

一般選抜では学力検査と内申点を総合して合否が決まりますが、その比率が変わっている高校もあります。

比率が変わっている高校一覧表

高校名学科新制度従来偏差値
膳所理数8:27:370
膳所普通8:27:368
守山普通8:27:363
米原理数8:27:358
八日市普通8:27:356
米原普通8:27:356
高島文理探求8:27:353
草津東体育5:2:36:451
高島普通8:27:346
石山音楽0:107:345
野洲普通7:35:535

学力検査の比率が高くなっている数字を青字、学力検査の比率が低くなっている数字を赤字で記載しました。

変更のある高校はそれほど多くないですが、学力検査が重視されていることがわかります。

変更点一覧表

変更点一覧表がこちらになります。

志望校の変更点をご確認ください。

新制度に伴い変わる受験対策

特色選抜対象だった高校

従来の試験日程の場合「可能性があるならとりあえず特色も受けておこう」という考え方で受ける生徒が多くいました。

しかし、新制度の場合、学力検査の翌日に学校独自型選抜があるため、プレゼンテーションや小論文の対策をする時間がありません

学力検査の勉強をしたらいいのか、プレゼンテーションや小論文の対策をしたらいいのか取捨選択する必要があります。

STfunとしては、学力検査委直前の1か月は非常に重要で、この1か月で過去問題を繰り返し、偏差値を10以上上げる生徒が毎年複数名います

この成長ができるのは、直前に過去問題に集中できるからだと考えます。

そのため、プレゼンテーションや小論文を同時並行で対策するのはリスクがあると考えます。

また、従来の特色選抜対象校は、特徴として偏差値の高い高校でした。

先述した通り、偏差値が高い高校は学校独自型選抜の枠を減らしているという傾向もあるので、学力検査に時間を割く方が良いと考えます。

学校独自型選抜を受ける場合

ある程度早い段階でプレゼンテーションや小論文の対策をしておき、直前は学力検査に集中するか

一発勝負で対策せずに受けるか

どちらかが良いと考えます。

STfunでは、学力検査直後に1日で何かしらの対策をすることも検討したいと思います。

 

推薦選抜対象だった高校

従来の推薦選抜対象だった高校は偏差値が低い高校でした。

偏差値が低い高校は学校独自型選抜の枠が増えているという傾向もあると、一般選抜でも内申点が重視され、学力検査の比率が低いので、学校独自型選抜を利用することをお勧めします

※中学校長選抜しかない場合がありますので、志望校の要件をご確認ください。

学力検査の対策と同時に、面接や作文の対策をしていきましょう。

さいごに

簡単にまとめて記事にしましたが、教育委員会の資料を是非ご確認いただけたらと思います。

情報量が多いため、整理するのが難しいと思いますが、学校によって明確に要件や数字を出してくれています。

受験期の生徒たちは本当に驚くほど成長する子が多いです。

高校合格が全てだとは思いませんが、受験で成長したという経験は、今後の財産となり、生徒一人ひとりの今後の幸せにつながっています。

しっかりとリサーチして受験を迎えていただけたらと思います。

現在の内申点V模試の結果があれば、かなり高い確度で、何をすれば志望校合格に導けるかは明確になると思います。

もし私たちが何かお力に慣れることがありましたら、一度無料相談にお越しいただければ幸いです。

滋賀県高校入試説明についての動画はこちら