目次
はじめに
膳所高校は滋賀県内でトップクラスの進学校です。
文部科学省からSSH(スーパーサイエンススクール)に指定されており、理数科もあることから整った環境で勉学に励むことができます。
今回、膳所高校に合格するためにどのような対策をしたらいいのかを説明したいと思います。
基本情報
住所:〒520-0815 滋賀県大津市膳所2丁目11−1
電話番号:077-523-2304
校訓:遵義・力行
定員
2024年度定員:普通科320名 理数科40名
特色選抜の受験者数、合格者数、倍率:
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 442 | 96 | 4.60 |
2023年度 | 506 | 96 | 5.25 |
2022年度 | 493 | 96 | 5.14 |
一般選抜の受験者数、合格者数、倍率:
受験者数 | 合格者数 | 倍率 | |
2024年度 | 350 | 224 | 1.43 |
2023年度 | 394 | 224 | 1.61 |
2022年度 | 380 | 224 | 1.55 |
倍率について:2023年度の倍率が高かったため、翌年の入試の倍率は比較的どちらとも落ち着いた印象。
文理選択:2年次から
HP:http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/
偏差値
【理数科】特色選抜:72 一般選抜:69
【普通科】特色選抜:71 一般選抜:68
偏差値は大阪進研の発表している数値になります。偏差値はページによって値が異なっており、混乱する人も多いでしょう。
偏差値は平均点と標準偏差という数値によって計算され、出題傾向と受験者によって大きく変化します。
詳しくは以下YouTubeにて解説しております。
https://youtu.be/dDfg7yBelIk?si=GOLXrJ49v5rBH3CN
実際に何点取ればいいのかという基準ですが、
特色選抜の場合、平均点+約181点とれていれば合格ラインです。
一般選抜の場合、平均点+約156点とれていれば合格ラインです。
注:滋賀県の公立高校入試は問題が非常に特殊なため、学校の定期テストや実力テストでは実力が判断できない場合が非常に多いです。また、中学校ごとに学力が異なります。例えば、滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は全体的に学力が高いです。滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は、校内の実力テストで平均以下だったとしても、滋賀県全体では平均を大きく上回るということがよくあります。上記計算はあくまで目安とし、正確な実力を計りたい場合は大阪進研の滋賀Vもしを受験することをお勧めします。
また、滋賀Vもしを受けられる環境にない生徒のために、英数塾STfunでは「滋賀県公立高校入試実力確認テスト&特別講座」という、塾生以外の方でもご利用いただけるサービスを準備しております。
詳細はコチラをクリックしてください。
2023年合格実績
東京大学 2
京都大学 41
大阪大学 46
神戸大学 38
滋賀医科大学 13
滋賀大学 10
同志社大学 198
立命館大学 506
龍谷大学 122
など
その他の2023年合格実績:http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/cms_zeze-h/wp-content/uploads/2023/04/030e2daf8ce11c11d97d17e679f79bf7.pdf
出身有名人
三日月大造(滋賀県知事)
はなお(元youtuber)
部活
全国出場部活
陸上、空手、山岳、ボート、ヨット、バドミントン、テニス、フェンシング など……
陸上競技班HP http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/cms_zeze-h/wp-content/uploads/2022/12/07_rikujyo20221201.pdf
空手道班HP http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/cms_zeze-h/wp-content/uploads/2023/12/15_karate20231122.docx.pdf
山岳班HP http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/cms_zeze-h/wp-content/uploads/2023/12/25_sangaku20231220.pdf
ボート班HP http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/cms_zeze-h/wp-content/uploads/2023/12/09_boat20231130.docx.pdf
その他部活動については以下
http://www.zeze-h.shiga-ec.ed.jp/life-club
通っているor通っていた人の声
・滋賀県トップの高校ということで意気込んで入学したが、普通の進学校の友達とそれほど大きな違いがなく、みんな勉強と部活をしっかり頑張っている。
・強くない部活でも全力で考えて取り組んでいる生徒が多く、スポーツの強豪校に勝ったりすることもある。
・滋賀大付属中、青山中、打出中出身の生徒が多いように感じるが、自分の年は変に固まってるわけでもなく過ごしやすい環境だった。
・京大に行くために浪人する人が多く、みんな浪人のことを「高校4年生」と言っている。
・受験のオリエンテーションでは某予備校の先生が講演に来られて、いかに京大が素晴らしい大学かを熱弁していた。京大に現役合格できなかったらその某予備校に皆行くという流れがある。京都の名門私立は現役でも京大合格数が多いので、受験後に差を感じてしまった。
合格するための勉強法
一般選抜は偏差値が69,68なので、標準問題を完璧にしてから、難易度の高い問題を解けるようになる必要があります。
まずはしっかり3年間の基礎を固めます。
「新研究」が学校で配られていたら、A、B問題共に自力で解けるようになるまで繰り返します。
なるべく早い段階で基礎が固まり、「もう新研究は完璧!」と夏休み前には終わらせましょう。
その後、塾に通っている人は「即効記述ワーク」などを取り寄せて取り組みましょう。
市販で記述対策をしたい場合、集英BOOKSの「記述のコツ」シリーズがお勧めです。
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ここまでできれば赤本に立ち向かう学力は十分ついていると思うのですが、新研究のB問題レベルの問題はさらに追加で取り組んでおいて、標準、応用問題への引き出しを増やしておいた方が良いと思います。
英数塾STfunでは「入試特訓Navi」という教材を使っていますが、塾用の教材なので、塾に通っていない方は書店にてB問題レベルの問題集を各教科1冊追加購入して取り組むことをお勧めします。
秋以降は応用問題を多く解く必要があります。
ただし、滋賀県のトップ校といえど、受験で解く問題は滋賀県公立高校入試です。
難関私立のように癖の強い問題を解けるようになるよりも、滋賀県公立高校入試に近い思考力や表現力を高める問題を多くやる必要があります。
下手に超応用問題を解くより、過去問10年分とV模試4回×10年分、合計50回分のように、滋賀県公立高校入試に準拠した問題を解きまくるほうがいいです。
名門塾は集団形式で難しい問題を解きがちですが、自分のレベルと自分の志望校にあった対策をしましょう。
さいごに
滋賀県トップであることが有名な膳所高校ですが、公立高校であることもあり、一般的な進学校と大きく差がないという声がありました。
高校3年生までしっかり部活に取り組み、その後すぐに受験勉強に取り組むことは、必ず一人ひとりの成長につながります。
周りの学生のレベルが高く、意識も高い環境は、切磋琢磨したほうが伸びる生徒に最適でしょう。
ただし、浪人するのが当たり前という風潮は、あまり良い文化ではないと思う人が多いのではないでしょうか。
現役で合格できるよう、部活を頑張りつつも1年生から受験を意識して勉強することをお勧めします。
また、膳所高に合格したいという中学生は、集団授業形式の膳所コースのようなコースを受講する前に、しっかり基礎を固め、授業で解く問題が滋賀県公立高校入試に模しているか確認してみてください。
間違った努力は良い結果を生まず、「頑張っても報われない」と勘違いしてしまいます。
自分の実力と適した対策をしっかり分析し、成長できる受験生活を送ってもらいたいと思います。