滋賀県立瀬田工業高等学校の合格法【倍率、定員など】

目次

はじめに

瀬田工業高校は通称「せたこう」と呼ばれる工業高校です。

機械・電気・化学工業科を持ち、資格取得や就職に強く、部活動も盛んで全国大会出場実績もあります。

今回、瀬田工業高校に合格するためにどのような対策をしたらいいのかを説明します。

基本情報

住所

〒520-2132 滋賀県大津市神領3-18ー1

電話番号

077-545-2510

デジタルパンフレット

http://www.setatech-h.shiga-ec.ed.jp/setatech-wp/wp-content/uploads/2024/06/setatechschoolguidance-2024.pdf

定員、過去3年間の倍率(機械)

2025年度定員:120名

推薦選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 80 60 1.33
 2023年度 58 58 0.97
 2022年度 67 60 1.12

一般選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 61 60 1.02
 2023年度 65  62 1.05
 2022年度 48 48  0.80

倍率について:例年1.0倍前後になっているようです。第1志望であれば推薦選抜から積極的に狙っていくのがよいでしょう。

定員、過去3年間の倍率(電気)

2025年度定員:120名

推薦選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 66 601.10
 2023年度 69 601.15
 2022年度 70 60 1.17

一般選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 57 570.95
 2023年度 61 601.02
 2022年度 57 570.95

倍率について:例年1.0倍前後になっているようです。第1志望であれば推薦選抜から積極的に狙っていくのがよいでしょう。

定員、過去3年間の倍率(化学工業)

2025年度定員:40名

推薦選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 19 19 0.95
 2023年度 15 15 0.75
 2022年度 18 18 0.90

一般選抜

  受験者数 合格者数倍率 
 2024年度 20 20 0.95
 2023年度 21 24 0.84
 2022年度 12 12  0.55

倍率について:例年倍率は低い傾向にある。

偏差値

推薦選抜の偏差値:42(41)

一般選抜の偏差値:41(38) ※電気科の数値になります。( )内が機械科、化学工業科の数値。

偏差値は大阪進研の発表している数値になります。偏差値はページによって値が異なっており、混乱する人も多いでしょう。

偏差値は平均点と標準偏差という数値によって計算され、出題傾向と受験者によって大きく変化します。

詳しくは以下YouTubeにて解説しております。

https://youtu.be/dDfg7yBelIk?si=GOLXrJ49v5rBH3CN

実際に何点取ればいいのかという基準ですが、

推薦選抜の場合、平均点-約70点(平均点-約79点)とれていれば合格ラインです。

一般選抜の場合、平均点-約79点(平均点-約105点)とれていれば合格ラインです。

注:滋賀県の公立高校入試は問題が非常に特殊なため、学校の定期テストや実力テストでは実力が判断できない場合が非常に多いです。また、中学校ごとに学力が異なります。例えば、滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は全体的に学力が高いです。滋賀大学教育学部附属中学校の生徒は、校内の実力テストで平均以下だったとしても、滋賀県全体では平均を大きく上回るということがよくあります。上記計算はあくまで目安とし、正確な実力を計りたい場合は大阪進研の滋賀Vもしを受験することをお勧めします。

また、滋賀Vもしを受けられる環境にない生徒のために、英数塾STfunでは「滋賀県公立高校入試実力確認テスト&特別講座」という、塾生以外の方でもご利用いただけるサービスを準備しております。

詳細はコチラをクリックしてください。

合格実績

卒業後の進路は4年生大学が約18%、短期大学約2%、専門学校が約20%、就職が約60%となり、バラつきがあります。

4年生大学への進学については専門高校推薦という制度があり、工業高校ならではの受験方法がとれるようです。

とはいえ多くの生徒は就職を目指します、有名企業に入るには日々の授業を大切にして力をつけていくことが必要でしょう。

少し古いデータしか掲載されておりませんが、以下のリンクより過去の進学先、就職先がご確認いただけます。

瀬田工業高校進路状況:http://www.setatech-h.shiga-ec.ed.jp/career-options/

出身有名人

西崎 幸広 (元プロ野球選手)

佐野 浅太郎 (元プロレスラー、元力士)

橘高 淳(元プロ野球審判員、元プロ野球選手)

部活

強い部活、珍しい部活

自転車競技部(滋賀県唯一)、ラグビー部、バスケットボール部、ボート部

部活動のページ:http://www.setatech-h.shiga-ec.ed.jp/club/

県内唯一となる自転車競技部、そしてボート部は2025年滋賀国体の強化拠点校として活動しているようです!

通っているor通っていた人の声

・令和3年に最新機器が入り、設備が充実している。

・瀬田工ブランドがあり、就職先に期待できる。県内の工業高校で一番就職に強い。

・ほぼ男子だけなので学校行事、特に体育祭の活気がすごい。

・校則は厳しいと言われているが、真面目にしていれば普通。

合格するための勉強法

一般選抜は偏差値が41(38)なので、基本・標準問題を中心に解けるようになる必要があります。

まずはしっかり3年間の基礎を固めます。

「新研究」が学校で配られていたら、A問題を自力で解けるようになるまで繰り返します。焦ってB問題をする必要はありません。

基本、A問題で間違えた問題を何度も繰り返し、夏休み中に完璧にしましょう。

その後、余裕があれば、B問題や塾に通っている人は「即効記述ワーク」などを取り寄せて取り組みましょう。

市販で記述対策をしたい場合、集英BOOKSの「記述のコツ」シリーズがお勧めです。

Amazonリンクはコチラ

ここまでできれば赤本に立ち向かう学力はついていると思います。正答率の低い問題は飛ばしていいので、正答率50%以上の問題を解けるようににしましょう。正答率は以下サイトの「結果のまとめ」を参照してください。https://www.pref.shiga.lg.jp/edu/nyuushi/high/senbatsu/325134.html

受験直前期は難関私立のように癖の強い問題を解けるようになるよりも、滋賀県公立高校入試に近い思考力や表現力を高める問題を多くやる必要があります。あくまで受験で解く問題は滋賀県公立高校入試です。

下手に超応用問題を解くより、過去問10年分とV模試4回×10年分、合計50回分のように、滋賀県公立高校入試に準拠した問題を解きまくるほうがいいです。

名門塾は集団形式で難しい問題を解きがちですが、自分のレベルと自分の志望校にあった対策をしましょう。

推薦選抜の受験を考えている生徒は面接と実技試験の対策をする必要があります。以下のリンクから過去問を見ることができます。

瀬田工業推薦選抜過去問:http://www.setatech-h.shiga-ec.ed.jp/admission/#entrance-examination

補足:令和8年度入試(現中学2年生)より、推薦入試の制度が大きく変わります。実技試験と面接試験に加え、学力試験も課されるようです。詳しい発表を待ちましょう!!

さいごに

瀬田工業高校は、実技や現場実習を通して専門的な知識と技術が学ぶことができます。

資格取得に強く、就職実績もよい、進学を志す生徒にも専門高校ならではの制度により、希望を叶えられる環境があります。

もちろん工業高校という特性上、他の進学校の生徒と同じ制度で受験することは難しいことを理解しておきましょう。

ものづくりに興味があり、実習を通して仲間と成長したい生徒にはおススメできる学校です。