STfunの藤間です!
滋賀県公立高校入試で必ず出題される「英語の英作文問題」で語数を増やすテクニック・秘密を解説したいと思います!
3つのやりかたと「これだけは注意してほしいこと」をお伝えしようと思います。
前回、滋賀県公立高校入試の「偏差値検索の落とし穴」という動画をあげたのですが
非常にニッチな、滋賀県の人にしか需要がないようなタイトルにしましたが7600回以上も再生していただき、コメントも132件と非常に多くいただきました。
そこで気付いたのですが、滋賀県の公立高校入試に向けた対策をしている人が少ないと感じました。
大手塾でも、模試の過去問で一問一答問題ばかり解かせているところが多いようです。
Vもしや京進模試など、滋賀県公立高校入試に近い出題傾向の模試というのは珍しいのかもしれません。
滋賀県公立高校入試の英語では、大問の3つ目、4つ目には必ず英作問題が出ており非常に配点が大きいです。
当然、配点が高い問題の対策はとても大事です。
まず最初に抑えてほしいことは「英作文は減点方式である」ということです。
難しい文法を使った、難しい単語を使ったから加点されるということはありません。
なのですごくシンプルで簡単な英文をつくってしまえば大丈夫ということです。
これは滋賀県公立高校入試だけではなく東大の入試でも同じことが言えます。
東大の入試であっても中学レベルの簡単な文章で点数がもらえます。部分点ではなく「〇」がもらえます。
なのでまずは必ず「難しい単語や文法を使わない」ように心がけてください。
出題傾向としては「海外の人との交流」「ボランティア系の内容に対しての回答」が非常に多いです。
では実際どのように英作文を書いていくのか、というポイントを解説していきます。
2021年1月に行われた滋賀Vもしの問題を抜粋して文章を作っていきたいと思います。
問.アメリカからの留学生がいて、その生徒と日本の伝統的な遊びをするようになりました。あなたならどのような伝統的な遊びをしますか?あなたの考えを含めて20語以上の英文を書きなさい。
という問題でした。
今回の内容で難しかった部分は「伝統的な遊びって何だろう」と考えたときに
「けん玉にしよう。でも、けん玉をするって”play”でいいのかな・・・?」などの部分かなと思います。
“play”という単語は、例えば球技などで使われます。なのでけん玉が果たして”play”なのかは分からないところですね。
今回は「羽子板」を使いました。(バドミントンに似た球技のイメージだから)
あとは、やったことある人は少ないかもしれませんが「けまり(サッカーのようなイメージ)」などでもOKです。
文章をなるべく簡単に書くのはわかったけど20語以上で書くときに
「20語以上も浮かばないよ!」という人は、けっこういると思います。
そこをどういうふうに補っていくか、どのように文章を付け足して20語にするか。
その技術を説明していきます。
例えば文法でいうと今回は「不定詞」を使ってみました。
To play Hagoita is good .
羽子板をすることは良いです。
It is easy to play it.
それをすることは簡単です。
2文目では、羽子板を選んだ理由を述べることができています。
しかし、これではまだ11語しかありません!
ではここからどのように20語までもっていくのか。
よくあるのは「また新しい文章を作らないといけない・・・」と思うことでしょう。
しかし、最初に書いた2つの文に色々なことを付け加えることで20語に到達することができます。
①文法
新研究の目次を見てください。
たくさんの文法の名前が載っていると思います。
2年生であれば助動詞、不定詞、動名詞、比較・・・
3年生であれば受け身、現在完了などがあります。
まずは「文章を増やすために使える文法」を見つけることが重要です。
たとえば先ほどの1文目の前に
I think that to play Hagoita is good .
私は、羽子板をすることは良いことだと思います。
thatという接続詞を付け加えることで3語増やすができました。
これで「私は~だと思います」という文章を作ることができます。
接続詞を使って、1つの文の中に文章を2つ作って語数を増やすという方法です。
また、2文目のIt is構文に関しては
It is easy for us to play it.
それをすることは私たちにとって簡単です
という文章にすることができるので、良いかと思います。
②副詞
副詞って何でしょう?これも新研究に「副詞」のページがあるので開いてみてください。
副詞とは「形容詞をパワーアップさせるもの」です。
形容詞とは「良い」「簡単な」といったものです。
この形容詞の前に「very」などを付けることができます。
I think that to play Hagoita is very good .
私は、羽子板をすることはとても良いことだと思います。
It is very easy for us to play it.
それをすることは私たちにとってとても簡単です。
副詞とは文章を書く上でそれほど重要なものではありません。
しかし文章に副詞を付けることで1文ごとに1語増やすことができました。
「良い」という言葉を「とても良い」という言葉に変えても文章の意味はさほど変わりません。
副詞が入るから文章がおかしくなる、ということもありません。
なのでこういうのも取り入れていきましょう。
③前置詞+名詞(非常に重要!!)
これを使うことで文章のバリエーションがどんどん増えます。
文章の中に「いつ・どこで・誰と」などを付け加えると語数が増えていきます。
新研究の中に「前置詞」のページがあるので開いてみてください。
まずは「どんな前置詞があるのか」を抑えてください。
I think that to play Hagoita with American students is very good.
私は、アメリカの生徒と一緒に羽子板をすることはとても良いことだと思います
「誰かと一緒に」と加えるとさらに語数アップにつながります。
実際の問題では、留学生がミシガン州から来たという設定なので「ミシガン州って英語でどうやって書くんだろう」と思ったら、無理に書く必要はありません。
「アメリカ人の留学生」に変わりはないので、書ける自信のある単語だけで付け加えましょう。
もし自信があれば「junior highschool students」などを付け加えるとなお良いでしょう。
It is very easy for us to play it in my school.
私が通う学校でそれをすることは私たちにとってとても簡単です
「場所」を表す言葉を付け加えることさらに語数アップにつながります。
そのまま後ろに「時」を表す言葉を付け加えるのも良いでしょう。
It is very easy for us to play it in my school after school.
私が通う学校で放課後にそれをすることは私たちにとってとても簡単です
「前置詞+名詞」を付け加えることは文法上まったく問題ありません。
②③は、文法の中ではそれほど重要なものではないですが「意味を付け加えることができる」のがポイントです。
こうして完成した文を見てみると
I think that to play Hagoita with American students is very good.
私は、アメリカの生徒と一緒に羽子板をすることはとても良いことだと思います
It is very easy for us to play it in my school after school.
私が通う学校で放課後にそれをすることは私たちにとってとても簡単です
最初、2文合わせて11語だったのが、文章を増やさず単語を付け加えることによって26語になりました。
「20語以上の英文で書きなさい」という条件をクリアすることができました!
最後にもう一つ伝えておきたいことがあります。
みなさんは「蛇足」という言葉を知っていますか?
昔、ある絵描きの人がきれいなヘビの絵を描きました。
そこに「足とか付けたらかっこよくなるだろう」と足を描き足したら、絵の価値が下がってしまいました。
要するに「ムダなことはするな」ということです。
今回の説明でも「20語以上」という条件をクリアするためにこんな感じで付け加えられますよ~と26語にしました。
しかし「20語以上」でいいのなら20語か21語になった時点で、付け加えることをやめてもらってOKです。
「あれもこれも書けそう!」とどんどん増やしていった中にスペルミスがあったり
知らない間に文法がおかしくなってしまったというようなことが起こりうる危険があります。
なので、実際にはムダな減点をされないように、指定の語数より1、2語ほど付け加える程度にしましょう。
何度も言いますが、英作文問題は「減点方式」です。
なので「ムダなものは付けすぎない」ように気をつけてください。
入試というのは1点2点の差で受かったり落ちたりします。
1点2点を争うからこそ、日々の時間を大切にして勉強してほしいと生徒に伝えています。
この時期、学校のない土日であれば朝から晩まで塾の自習室で勉強する生徒もたくさんいます。
今回お伝えしたテクニックはぜひとも練習してください!
「わかった!」と思っても練習しなければ使えるようになりません。
Vもし過去問などを使って英作文をひたすら練習する必要がありますが、英作文は自分で採点することが難しいです。
なので英作文を書いてきたら、学校や塾の先生に採点してもらうと良いと思います!